自分に質問したら起こったこと
気づきはあったはずなのに
「また今日も何も得るものがなかった...」
そんなため息をついていませんか?
私も13年前は、きっと日常の中で
いろんな「気づき」があったんだと思います。
でも、特に時間をおいて振り返ることもなく、
せっかくの「気づき」が流れてしまっていました。
それが、ある習慣を始めたことで変わったんです。
記録なんて大げさなものじゃないけれど
2012年12月。
私は「早起きプロジェクト」という
30日間のチャレンジをしていました。
毎日3つのことを書くことを
自分のルールとして決めました。
きのうしたこと
今日すること
気づき
大げさな記録というわけではありません。
ただ、日々の小さな出来事を振り返って、
「そこから何か学べることがあるかな?」
と思って始めた、ささやかな習慣でした。
でも10日続けてみて、
ふと気づいたことがありました。
## 2012年12月12日の記録
その日の記録を読み返すと、
こんなことが書いてありました。
10日間続けてみて思うのは、「今日の気づきはなんだろう?」という質問の威力です。
何気なく過ごしていると、気づきがあってもすぐに流れて行ってしまうんですが、意識して「今日の気づきはなんだろう?」と問いかけるだけで、毎日何かしら気づきが生まれるようになりました。
質問の質が、人生を変えるって言いますけど、ほんと、その通りだなって思います。
13年前の私は、こんなことを書いていたんです。
13年後の今、振り返ってみると
この記録を読み返して、
改めて「あぁ、そうだった」と思い出しました。
『早起きプロジェクト』を始める前の私は、
日常でいろんなことを体験していても、
特に時間をおいて振り返ることは
ありませんでした。
きっと「気づき」はあったんだと思うんですが、
そのまま流れてしまっていたんですね。
それが、「気づき」を書くことを
意識するようになって、
夜や翌朝に、ちょっと時間をおいて
気持ちに余裕が生まれたときに
「昨日の出来事から、何か気づきはあったかな?」
と自分に投げかけながら
振り返るようになったんです。
すると、それをやっているときには
見えていなかったことが、
「あ、こういう気づきがあったかも?」
「こういう捉え方ができるかも?」
と、見えてくるようになったんです。
そのときは見えなくても
考えてみれば当然のことかもしれません。
何かに集中しているときって、
その物事に意識が向いているわけですから、
「今この中での気づきは何だろう?」
なんて考える余裕はありませんよね。
それを、後から振り返ることで、
「ATMで操作を間違えたのは、
そのとき焦ってただけ。
でも翌朝思い返してみると
「焦ると逆に時間がかかる」ってこと。
急いでいるときほど、
一回深呼吸した方がいいのかも?」
「電車で席を譲ったのは、
その場で何気なくやっただけ。
でも夜になって振り返ってみると
「人に親切にする」って
自分も嬉しくなるもんなんだな」
こんなふうに捉えることができたんです。
引いた視点から見えてくるもの
つまり、その場では気づかなくても
ちょっと引いた視点で捉えることが
できる状態になったときに
改めて振り返ると、
日常の些細な出来事の中に
いろんな「気づき」が隠れている、
ということに気づきました。
時間をおいて、
心に余裕が生まれた状態で、
「何か気づきはあったかな?」
と問いかける。
そうすることで、
いつもは見過ごしてしまいそうな
小さな体験からも、
何かしら学べることを
見つけられるようになったんですね。
「コンビニの店員さんが
丁寧に対応してくれたおかげで、
何だかちょっといい気分になれた」
「雨に濡れるのは嫌だと思っていたけど
しっとりした空気って案外心地いいかも」
そんな些細なことでも、
「気づき」を意識することで、
一日がほんの少し豊かに
感じられるようになったんです。

完璧じゃなくても大丈夫
でも、だからといって、
毎日必ず何かを見つけられた、
というわけではありません。
もちろん、
「今日は特に何もなかったなぁ」
という日もあります。
それはそれで「平穏な一日だった」
という気づきかもしれませんし、
無理に見つけようとする必要もない
と思います。
また、すべての出来事から
「気づき」を見つけようとすると
疲れてしまいます。(経験済みです)
なので、
一番印象に残った出来事を一つだけ選んで
それについて、ゆっくり振り返る
というだけで、十分なんです。
それでも、日常が少し
違って見えるようになりました。
あなたも試してみませんか?
もしよろしければ、
今日の夜、ちょっと時間をおいて
気持ちに余裕が生まれたときに、
こんなふうに自分に問いかけてみませんか?
「今日の出来事から、何か気づきはあったかな?」
大きなことじゃなくて大丈夫です。
そのときは何も感じなくても、
振り返ってみると
「あ、こういう気づきがあったかも?」
と思えるものがあるかもしれません。
一番印象に残った出来事を一つだけ選んで、
そのときのことを思い返してみる。
そうすること、何かしらの発見がある
かもしれません。
私の経験では、時間をおいて
心に余裕がある状態で問いかけることで、
いつもの日常から「小さな宝物」を
見つけられるようになります。
もちろん、すべての出来事から
見つかるわけではありませんが、
日常がほんの少し豊かに感じられる
と思います。
あなたにはあなたの方法がある
ここまでお伝えしてきたことは
あくまでも、私の体験談です。
一人一人、みんな違いますから、
「あなたにはあなたの方法」がある
と思います。
朝の方が振り返りやすい人もいるでしょうし、
夜の方がやりやすい人もいるでしょう。
質問の仕方も
「今日、面白かったことは何かな?」
など、あなたらしい問いかけが
あるかもしれません。
でも、大切なのは、
ちょっと引いた視点で
心に余裕がある状態で
振り返る
ことかなぁと思っています。
もしやってみたけれど、
「特に何も見つからなかった…」
という日があっても、大丈夫。
無理をする必要は全くありません。
気が向いたときだけでも
やってみてください。
私の体験が、あなたの「小さな一歩」のきっかけになれたら嬉しいです。
【次回予告】
次回は、「計画通りに進まなくても大丈夫だった話」。
私も最初は
「毎日ちゃんと振り返らなきゃ」
と思っていましたが、
実際にはなかなかそうはいきませんでした。
でも、遠回りしたり、
時々忘れてしまったりしても、
それはそれで大切な意味があったんです。
そこにどんな意味があったのか?
良かったら、また読んでいただけると嬉しいです。